2008.08.31
ガレット・デ・ロアとフランス伝統菓子講習会2008@大阪 -1

こんにちは。ユキちゃんこと松本由紀子です。
今月は夏の特別企画として、第1回軽井沢スイーツ博コンクール2008
をお届けしてきましたが、今回は最終回としまして、
私が毎年とっても楽しみにしている、最高に楽しく、最高に勉強になる
ガレット・デ・ロアとフランス伝統菓子講習会2008@大阪
の模様をお届けしたいと思います。
8月初旬、クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロア主催の
ガレット・デ・ロアとフランス伝統焼き菓子講習会@大阪
に参加してきました。
(来月は、講習会@東京にも参加してきます!)
クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロアは、
伝統菓子の本来の魅力や文化を大切にし、
そして伝えたいと考える人のための会で、
正統派ガレット・デ・ロアとその文化の普及を核として、
多彩な伝統菓子と文化を楽しむことを会の目的とされています。
毎年、東京、大阪を中心に講習会を開催されるのですが
大阪会場では、関東のシェフの皆さまが中心になって
講師を務めてくださいます。
関西の錚錚たるシェフの皆さまは、なんと贅沢にも助手としてサポートを。
今年は5名の講師陣の方々が、4時間で9品をご披露してくださいました。
毎回のことながら、盛りだくさんの素晴らしい内容。
でも次第に2品、3品と同時進行になってくるので、頭がパニパニに・・・
西原シェフと大森由紀子先生の贅沢な解説を交えながら
目の前で繰り広げられる素晴らしき技と、軽妙なトークに
首っ丈の、超集中モードの4時間でした。
会の象徴であるガレット・デ・ロアは、今年はノリエットの永井シェフが。
デトランプを四角くのばし、バターを包み込み、
のしてから1時間ほど休ませて、3-4-4-4-4つ折の計5回。
3つ折を6回するよりも結果として折込み回数が多くなり、
目の詰まった、安定した生地に仕上がるそう。
3つ折ばかりだと、端の生地は常に端になってしまうので
ずらしながら4つ折にすることで、端が中に入り込んでいくんですって。
フィユテとブリゼ生地の中間ぐらいの食感で、
やや邪道だけど、食べて美味しい生地に仕上がるんですよ!と
自信たっぷりの笑顔で話される永井シェフ。
試食が楽しみです~(*^^*)
さらに永井シェフは、生地の縁を編みこんでいきます。
こうすることで、縁までしっかりとダマンドが入ることに。
でも網目が上側にくると、縁まで模様が入ってしまい嫌なので
最終的にはひっくり返して焼成されるんです。
縁に編みこみ模様が入っているのも可愛いと思うんだけど^^;
(上側の生地が、数mm厚めに仕上げられていました)
25年間使っていらっしゃるという小型のナイフで
手早く、美しい模様を描いていかれる永井シェフ。
この瞬間が一番楽しいそう(*^^*)♪
フランスの粉は、小麦の外皮が入っているのでクセがあり
生焼けだと美味しくないので、しっかりと焼きこまれるそうですが、
日本の粉は精製されているので、焼成時間は短めに。
(永井シェフお気に入りのフランス小麦が廃盤になってしまったそう)
最前列中央のお席だったので、試食がまわってくるのも早めだったのかな。
トレーにお菓子がたくさん並んだ状態でまわってきたので、
お写真を撮らせていただいていると、配ってくださるスタッフの方も
段々ポージングしてくださるように・・・
お時間取らせるのは申し訳ないので、
横からスッと撮らせていただきますからと
こちらが恐縮してしまいました^^;
でも本とに・・・圧巻の美しさですね~☆
伝統菓子であるガレット・デ・ロアにも流行があるそうで、
最近は浅い焼き色が流行の兆しがあるようですが、
私はやっぱり、しっかりと焼きこまれた食感&香りが好きだなぁ~(*^^*)
サックリと香ばしく軽やかな食感と、馥郁たるアーモンドの香り。
焼き立て感が、最高のスパイスになっています♪
14Cには、パン屋さんのみが作っていたガレット・デ・ロア。
15Cに入ってからお菓子屋さんも作るようになり、
ダマンドにパティシエールをブレンドするというリッチな味わいのものや、
生地よりもフィリングを味わうといったような、
やや厚みのあるガレット・デ・ロアも登場してくることになったそう。
基本をしっかりと理解したうえでの脱却!
伝統をふまえたうえでの革新!
ガレット・デ・ロアは一見シンプルながら、
職人の技術と個性が顕著に現れるお菓子なので、
一度その魅力に取り付かれると、はまってしまうお菓子なんですよね。
すでに心は来年の1月に・・・(*^^*)♡
●アルカザール
パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウの藤生シェフは、アルカザールを。
パート・シュクレに、パイナップルコンフィをたっぷりと敷き詰め、
挽きたてのアーモンドプードルを使用したアパレイユを流し込んだお菓子。
このアルカザールは、スペインの伝統菓子で、
藤生シェフは、パリのジャン・ミエでの修行時代に
このお菓子と出会い、大変感銘を受けられたそう。
本来はアプリコットを使うそうですが、
藤生シェフはパイナップルにアレンジして。
パイナップルの量は、全体の20%ほどだそうです。
藤生シェフこだわりのアーモンドプードルは、
挽きたてのシシリー産皮付きアーモンド。
形は平たく、油脂分が多く、ビターで芳醇な香りが魅力。
国内で加工されたばかりのフレッシュなものを使用されるので
ビター臭がしっかりと感じられるんですね。
こちらも一見シンプルに見えるお菓子ですが、
焼成の微妙な按配が難しいそうで・・・
200℃以上のオーブンに入れ、ピエをだして、温度を下げてさらに1時間。
TOPは少し押さえこんだ感じで、
しっかりとした焼き色が均一についています。
サックリ、ほろほろっとお口の中でほどけるような生地。
断面に見える皮付きアーモンドのぷつぷつからも想像されるとおり、
ビターでふくよかなアーモンドのコクと香りの余韻が広がります。
糖度が高く、シャリシャリとした食感のパイナップルがアクセントに♪
藤生シェフのお人柄が伝わってくるような
しみじみと美味しいお菓子でした。
●キャラメル・マンディアン
こちらも藤生シェフが作られた、キャラメル・マンディアン。
アーモンド、ヘーゼルナッツ、松の実、ピスタチオ、胡桃などを
あわせたキャラメル。
このあたりから、何種類かのお菓子が同時進行になっていきます・・・
私の微力な頭もフル回転です(汗)
120℃まで炊き上げたら(結構時間がかかっていました)
火からおろし、バターとカカオバターを加えていきます。
瞬時にとろみがついてくるので、焦げ付かないように・・・
キャラメルテイストのお菓子は大好きなんですが、
キャラメル自体は・・・あのねっちょりと歯にくっつく感じが苦手で・・・
でも最近、パティスリーさんでもキャラメルを作られているところが多く、
いただく機会が増えてきたんですが、
やはり子供の頃食べていたものとは、格段にお味が違いますよね。
お口の中でじわじわ~っと広がるほろ苦さがたまりません(*^^*)♡
(ねっちょり感は今でも苦手だけど、今流行のスッと溶けちゃうタイプは、
私の中のキャラメルのイメージとはちょっと違うかなぁ・・・)
ナッツやドライフルーツ好きのお友達が多いので、
ショコラ・マンディアン、キャラメル・マンディアンなどのマンディアン系は
プレゼントすると喜ばれることが多いかな。
ワインのお供にもグ~♪だそうですよ。
●ミーア・ブルボネ
メゾン・ド・プティフールの西野シェフはミーア・ブルボネを。
パート・ブリゼをフォンサージュする林シェフ、永井シェフとの3ショット☆
こんな贅沢な3ショットは、この講習会ならではですよね。
パート・ブリゼにキルシュ入りのシロップで煮つめた
ブラックチェリーを敷き詰めていきます。
牛乳と同量の生クリームを加えたアパレイユを流して。
フランスの牛乳は濃厚なので、本来は牛乳だけで作られるそう。
でもこのミーア・ブルボネって、クラフティとどこが違うのでしょうか?
実は、クラフティは元々フランス中部リムザン地方のお菓子で、
リムザン地方コレーズ県名産のブラックチェリーを並べ、
クレープ生地のようなアパレイユを流して焼き上げたもの。
このリムザン地方のさくらんぼを使っていないものは、
正確にはクラフティとは呼べないのだそう。
だから、ミアス地方のクラフティに似たこのブルボネというお菓子は
ミーア・ブルボネと呼ばれているんですって。
いただいてみると・・・やはりお味はさくらんぼのクラフティ。
アパレイユには全卵を使われているので、プルンと歯切れがよく、
さくらんぼもジューシーで美味しかったです。
焼き立てなのでほの温かく、ブリゼ生地とアパレイユの
食感のコントラストも際立っていました。
●クレープ・フリゼ
私はこのお菓子は初対面だったんですが・・・
クレープ生地をフリル状に揚げた、南仏の揚げ菓子だそう。
クレープ、ワッフル、揚げ菓子は、お祭りで食べられるお菓子なんですって。
かなりゆるめの生地を、結構大きめに絞って揚げていきます。
絞り担当の西野シェフも、揚げ担当の西川シェフも真剣な眼差しですね。
最前列で目の前で揚げられていたので、熱気と揚げ油の匂いが・・・
100個以上も揚げられたシェフも、かなり大変なご様子でした^^;
最近揚げ物はほとんど食べることがないので、
ちょっぴりヘヴィーかなぁと思っていたんですが・・・
カリッ♪と想像以上に軽やかで繊細な食感。
お祭りで頬張りたくなる気持ちが分かる美味しさでした。
松本由紀子 2008.08.31 関西スイーツ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)




































































































































































