2008.06.05
初夏の「鮎」菓子の食べ比べ@デパ地下和菓子

こんにちは。平岩理緒です。
5月半ば頃から、デパ地下で気になるのが「鮎」の姿をした和菓子です。
香りのよいことで知られ、「香魚」とも書く鮎は、この季節に川釣りが解禁される、初夏の風物詩。
俳句の季語として、「鮎」と言えば夏を表しますが、春には「若鮎」、秋は「落ち鮎」、冬の季語は「氷魚(ひお、ひうお)」と、四季折々の季語に使用されています。
デパ地下にも、そんな初夏の鮎達が、勢揃いしています!
まずは京都系のお店で、銀座三越や、池袋東武に店舗がある「仙太郎」の「若あゆ」。
同じく池袋東武に店舗がある「鼓月」の「かつら川鮎」。
「仙太郎」では、店頭でも「一疋:189円」と表示してあり、中のぎゅうひのことも、「はらわたもち」と言っているのが、ユーモアに富んでいていいですね!
大阪の「播彦」は、そのものズバリ「鮎」。
出雲の「風流堂」も「鮎」。
どちらも、西武池袋本店で購入できます。
4匹の鮎が並んだ様は、なんだか、とても愛らしい!
手前から、「鼓月」「仙太郎」「播彦」「風流堂」です。
焼き皮で、ぎゅうひを包んだ姿は、どれも共通していますが、表情や、尾ひれの形など、それぞれ微妙に異なります。
実際、魚の鮎も、生育環境によって、顔つきが異なると言いますから、この鮎は、どんな育ち方をしたのかしら・・と想像をめぐらせてみたくなりますね。
中身に、明らかな特徴があるのが、「播彦」のものでした。
ぎゅうひの周りに細かい氷餅をまぶしてあり、ちょっとざらざらした食感で、生地離れがよいのです。
生地は、蜂蜜を入れてしっとり焼き上げた、どら焼きの生地のような感じですが、これも店により、少しずつ食感が異なります。
「仙太郎」は、付属のしおりによれば、小麦粉、甜菜糖など全て国産にこだわり、蜂蜜は、れんげ畑の二番蜜。卵は丹波の地鶏卵。
二番蜜というのは、花のシーズン半ば過ぎた頃でミツバチの数も充分になり、蜜の品質が安定してくるのだそうです。
1枚ずつ手焼きで、2004年からは、ふくらし粉として使っていた「炭酸」を抜くことにし、生地にしっかりと空気を抱かせることに苦心されたそうです。
“「ソフト感が少なくなった」等のお叱りを受けながらも焼きつづけてゆく。”という言葉に、日々試行錯誤しつつ、よいものを追求し続ける、筋の通った姿勢が感じられます。
再び京都の店に戻り、「鶴屋吉信」は「かつら鮎」。
伊勢丹新宿本店、新宿髙島屋、池袋東武、西武池袋本店、玉川髙島屋などで購入可能です。
尾に焼印の模様のない、シンプルな折り方。
線描きもごく簡単で、表情も心なしかあどけなくかわいらしい。
特にそう言ってはいませんが、まだ若い鮎をイメージして、作られたのかも知れませんね。
一方、同じ京都系でも、「俵屋吉冨」は、「鴨川あゆ」。こちらも、西武池袋本店で購入しました。
焼き皮ではなく薄種を使ってあり、小ぶりサイズなのも、他にあまり見ない珍しいタイプ。
中のぎゅうひも、薄いブルーの種の中には柚子味。白い方には紫蘇味と2種類あって、見た目も涼しげ、味もさわやかです。
しっとりした焼き皮も美味しいけれど、ちょっとカリカリした薄種生地と、もっちりしたぎゅうひとの組み合わせもいいですね!
この大きさなら、どちらにしよう?と迷うよりも、2種類いっぺんに食べてしまいたくなります。
ちなみに、京都の桂川は、淀川水系の河川で、京都市右京区京北の流域にかては上桂川(かみかつらがわ)、そこから、桂川、大堰川(おおいがわ)、保津川(ほづがわ)などと名前を変えて、嵐山からは、再び桂川と称されるそうです。
嵐山で京都盆地に出て南に向かい、伏見区で鴨川と合流、大阪府との境で木津川、宇治川と合流して淀川となります。
実際に、桂川や鴨川で鮎釣りはできるのかな?と気になりますが、確かに、今でも、稚魚の放流や、河川環境を綺麗にする努力とともに、鮎釣りが続けられているようです。
特に、桂川上流の上桂川の方は、鮎の解禁を待ち望む釣り人が、毎年訪れるようですよ。
菓子の姿にも象られ、古来より愛されてきた鮎。
各地に、そんな鮎が住める、綺麗な川を残していきたいものですね。
平岩理緒 2008.06.05 デパ地下スイーツ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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