2008.03.01
ひな祭りのお菓子食べ比べ:「引千切」と「雛あられ」@デパ地下

皆さま、こんにちは。平岩理緒です。
3月3日は、桃の節句、ひな祭りですね。
菱餅や雛あられをはじめ、お祝いのお菓子が色々と出ていますが、私が特に気になっているのは、「引千切」です。
「ひきちぎり」または「ひちぎり」と読み、昔、宮中で儀式の祝儀に用いられた「戴き餅」、白餅にくぼみを作り、餡をのせたものが原型といわれます。
餅に小麦粉を加えた生地などを、杓子型に丸め、柄を短く引きちぎったようにしてあり、上のくぼみに、餡やきんとんが乗せてあります。
宮中で、人手が足りない時に、餅を丸める手間を惜しんで引き千切ったのが由来とも。
また、「あこや」という別名もあり、見た目が「阿古屋貝」の形に似ていることから。
ひな祭りには、はまぐりの潮汁をいただく風習もありますが、そんな、「貝」のイメージを思わせますよね。
こちらは、「俵屋吉富」の「引千切」。
3個セットで、紅、白、緑の3色がそろい、カラフルで楽しいですね。
土台に、まず、あんをしいて、その上を覆うように、これまたカラフルなきんとんがのせてあります。緑のものだけ、粒あんのせで、あとの2つはこしあんです。
こなしのような、もちっとした食感の土台と、あんや、きんとんのやわらかさの対比が印象に残ります。
「俵屋吉富」は、創業宝暦五年(1755年)の老舗で、七代目・留治郎が狩野洞春の描いた「雲龍図」に魅せられて創作した棹物菓子、「雲龍」でおなじみですね。
都内では、高島屋東京店(日本橋)と、西武池袋本店にお店があります。
全国の店舗一覧はこちら。
島根県・松江の「風流堂」の「引千切 ひきちぎり」は、淡いピンクの、ぎゅうひのようなやわらかいお餅の中に、白あん入り。ヨモギのお餅の中に、粒あん入り。
その上に、アクセントのように、ほんのちょこっと、きんとんがのせてあります。
こちらは、松江藩御用菓子司・森脇家の業務を継承し、明治二三年創業。
二代目の内藤隆平が復元した、第七代松江藩主、松平不眛侯が好んだという「山川」は、金沢の「長正殿」、長岡の「越の雪」と共に日本三大銘菓の1つに数えられています。
私は今回、西武池袋本店にて、購入しました。
「笹屋伊織」の「ひきちぎり」には、緑のこなしにピンクのきんとんをのせた「みどり」と、もう1つ、白いこなし生地が土台の「ぴんく」もありましたが、こちらは売り切れで、1つだけ味見を。
お店は、享保元年(1716年)創業の、京都を代表する老舗菓匠の1つ。
都内では伊勢丹新宿本店や、東京大丸に店舗があります。
全国の店舗一覧はこちら。
こちらのものは、土台のこなし生地に、もっちりとした弾力があって・・!
中には何も入っておらず、こなしの上にきんとんをのせただけの、シンプルなつくりでした。
原材料を見ると、つくね芋という表示もあり、きんとんの方に入っていたのかな?
こちらは、高島屋新宿店や東京店にお店のある「京菓子司 末富」で、昨年いただいたもの。
1箱に、白いきんとんが1つと、ピンクのきんとんが2つで3つ入りでした。
左2つが、末富の「引千切」で、一番右と奥は、すみません、自作です・・。
「末富」には、毎月何度か、京都の本店から上生菓子が入荷しますが、今年、「引千切(ひちぎり)」は、高島屋新宿店も東京店も、2月29日、同じ日に入荷だったそうです。
今年は、日程が合わず、断念・・。
こちらの上生菓子は、一日限りの入荷というものが多いので、スケジュール表をいただいて、あらかじめ予約しておくと、確実に買うことができて便利です。
スケジュール表も、販売予定のお菓子のイラストが書いてあって、とてもかわいらしく、その月が終わっても、ファイルしておきたくなるくらいです!
土台は、ヨモギ入りのこなし生地。
上にのっているのは、練りきりのきんとんで、白には白小豆、ピンクには小倉あんの粒あんが入っていました。
「末富」は、「亀末」という老舗で修業した初代が独立し、明治二六年に創業。
寺社の各宗派総本山や、茶道御家元の御用をつとめる店として、今に伝統を伝えています。
そして、私は、雛あられと言うと、米粒の形をした、丸いものと思っていたのですが、これも色々とあるんですね!
左:「笹屋伊織」のものは、四角く一口大に切った形。
香ばしく、まるで、白い糖衣をしゃらせた、甘い「かき餅」のよう。
いくつか、塩辛い味の物も入っているのが、甘さに飽きたところでアクセントとなって、嬉しいです。
右:高島屋新宿店の特別限定販売で、日本橋の名店、「長門」の雛あられを発見!
中身は、黒糖をまぶしたあられがベースで、濃厚な味と香り。
白っぽい色のものも、食べてみると、とてもコクがあり、普通の砂糖ではないのかしら?と思わせるほどです。
黒大豆と青大豆と思われる豆に黒糖をまぶしたものも入っています。
全国には、もっと、色々な「引千切」、そして、雛あられがあるのではないかしら・・と、ますます興味津々です。
皆さまのおうちで召し上がる、ひな祭りのお菓子は、どんなものですか?
平岩理緒 2008.03.01 デパ地下スイーツ | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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